2014年05月17日 カテゴリー:傷病鳥獣島の生きものNEWS 【祝】カンムリワシ放鳥(白浜) 5月16日(金)9:00白浜小学校児童や先生、白浜住民の方に見守られ、カンムリワシが飛び立ちました。この日は愛鳥週間最終日。たまたまですがカンムリワシ放鳥日となりました。 段ボール箱を開けると、すぐに飛び立ち、近くの電柱にしばらく留まったので、子どもたちも十分観察できました。その後、カラスが隣に来たため、カンムリワシは山の方へ飛んで行きました。このカンムワシは、5月4日の夕方頃に白浜集落の畑の脇でうずくまっているを住民が発見し、白浜駐在さんを通じてセンターに連絡がありました。白浜小学校の児童も数名その場にいて見ていました。この日の夜は大雨。発見し連絡をくれた皆さんに感謝です。その後、センター職員が給餌し始めるとすぐに回復し、元気に飛べるようになりました。野生動物ドクターであるNPO法人どうぶつたちの病院沖縄の飯塚獣医師に治療をしてもらい、外傷はなかったものの、血液検査の結果、筋肉の損傷が見られ、何かにぶつかった可能性があると判断されました(発見時の状況より救護原因は不明)。 白浜で放鳥したカンムリワシは、目印となるウィングマーカーを付けています。左が灰色、右が黄色。今後このカンムリワシを目撃したらセンターへ連絡をください。放鳥できてよかった~と思っていたところ、帰りがけに西表小中学校前でカンムリワシの幼鳥が電線から落ちたという連絡があり、現地で確認しました。 痩せているようでしたが、カラスに追われながらも飛んで逃げることができていたので、学校関係者や近くに住む方に、今後も目撃したら連絡してもらうよう頼みました。何とか自力でエサを捕まえて、元気に生きてもらいたいです。(早川)