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ヤエヤマオオコウモリが野生復帰しました

9月12日に救護されたヤエヤマオオコウモリが、10月17日に野生復帰しました!

ヤエヤマオオコウモリはクビワオオコウモリの亜種で、八重山諸島と宮古諸島に生息しています。

八重山では身近な動物で、夜間に集落内を飛び交う姿をよく見かけますね。

かなり大型のコウモリで、当センターの展示で「剥製」を見た来館者の方がその大きさによく驚いています。

 

今回救護されたのはまだ幼獣のオスのオオコウモリで、9月12日に西表小中学校前の道路上で動けなくなっているところを救護されました。

幸い目立った外傷はありませんでしたが、栄養状態が悪く、救護当日はかなりぐったりした様子でした。

 

野生動物ドクターに診察・治療をしていただき、しばらく療養していましたが、体重が増加し、動きや羽ばたきに問題がないことが確認出来たため、この度野生復帰することとなりました。

当日は通報して下さった西表小中学校の先生方や生徒さんたちに見守られ、元気に野生に帰って行きました。

改めて、通報いただいた先生、治療にあたって下さった獣医師の先生、ありがとうございました。

 

元気に生活しているかな。

<動画56秒>

ちなみに、

ヤエヤマオオコウモリは果実を主食としており、野生下ではイヌビワやフクギ、アコウなどの実を好んで食べます。

当センターにいる間もバナナをはじめとする様々な果実を与えていました。

面白いことに、口に入れた果実はそのまま食べるのではなく、何度も咀嚼して果汁だけを飲み込み、残ったかすは「ペリット」として吐き出します。

こうして吐き出されたペリットには種子が含まれているので、オオコウモリは植物の種子散布に貢献しています。

<動画24秒>

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