翌朝はまだ弱弱しい様子でうずくまっていました。
今回は厳しいのかなと半ば覚悟をしていたのですが、昼には箱から飛び出すまでに元気になってくれました。
再度、診察を受けたところ回復傾向が確認できました。
翌日の水曜日には、野外のリハビリケージに移して、放鳥出来るかを判断することになりました。
リハビリケージでは元気に飛び回り、順調な回復の様子を見せてくれました。
これなら大丈夫と、6日木曜日の朝に保護現場付近で放鳥を行いました。
保護当日の弱弱しくうずくまり、診察・治療時にもほぼ無抵抗な様子を見ていただけに、無事に飛んで行った姿を見たときの感慨はひとしおでした。
放鳥直前の様子
じつは保護してくださった方の他にも、目撃情報をくださった方もいらっしゃいました。
11時頃に保護現場付近でカンムリワシを目撃したが、その前の9時頃に現場を通ったときにはカンムリワシは見かけなかったそうです。
保護時の状況や目撃情報をあわせると、今回のカンムリワシは事故の比較的すぐ後に保護し、治療ができたと考えてよいと思います。
皆さんの善意がカンムリワシの命を救うだけでなく、早期の放鳥につながったのではないでしょうか。
ご協力ありがとうございます。
今後は目撃情報を集めるなどして放鳥したカンムリワシの様子を見守っていきます。
ウィングマーカーを付けたカンムリワシを見かけた場合は、ぜひ保護センターにお知らせください。
そのほかの動物の目撃情報もお待ちしています。
(田口)