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シロハラクイナの子育て

西表野生生物保護センターの敷地内にシロハラクイナのつがいがよく姿を見せるようになったのは、5月末のことでした。

閉館後の静かになった時間から、小さな池で水浴びをしたり、餌を獲ったりする姿が見られました。

互いに羽づくろいをし合って、とても仲が良さそう。
そして、そのつがいが黒くて小さなふわふわして丸っこいヒナたち5羽を連れてセンターの玄関前を行進するのを初めて見たのは7月9日のこと。

 

その後は毎日のように家族で姿を現し、餌を捕る姿が見られるようになりました。
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ヒナたちがご飯に夢中になっていても、お父さん、お母さんは敵に襲われないように目を光らせます。
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餌を見つけて嬉しそうな顔。孵化してすぐは全身真っ黒の姿ですが、大きくなってくると頬に白い点が現れ、首や胸からお腹にかけてだんだんと白い部分が増えてきます。

人間(私)が見ているのに気づき、1羽の親が1羽のヒナを連れて静かに遠ざかっていくのを、他のヒナたちも必死に走って追いかけていました。
もう1羽の親は、人間の関心を自分に向けようと、ヒナたちとは離れたところであえて目立つようにふるまっていました。
さすが、親の愛は深い!
8月に入り、ヒナがある程度大きくなった頃から親は姿を見せなくなり、センターではすっかり成鳥と同じくらいの大きさのヒナが時々見られます。
今回のように、シロハラクイナの子育ての様子をずっと近くで見守ることができたのは初めてだったので、今はちょっと寂しい気持ちもあります。
でもまた来年もセンターの庭に子育てをしに来てくれるかもしれません。それを楽しみにしています♪
<交通事故にもご注意を!>
この季節、親離れしたばかりの若いシロハラクイナの交通事故がとても多くなります。
道路近くで採餌していることが多く、車に驚いて急に飛び出してきたりするので、もし、県道を走行中にシロハラクイナの姿を見つけたら、彼らがちゃんと逃げられるように、減速して運転してくださいね。
(山城)

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