ちょうど一年前、「2羽のアカショウビン」で、窓ガラスに衝突して死んでしまう鳥がいることをご紹介しました。
西表島では、小中学校などの大きな窓がある建物での野鳥の衝突事故が多発しています。
衝突するのは、天然記念物のキンバトをはじめとするハトの仲間がもっとも多く、夏鳥のアカショウビンや冬鳥のツグミ類が多くなります。
西表野生生物保護センターでは、2007年より西表野生生物保護基金を利用して、学校の窓に防鳥ネットを張るという対策を実施しています。
当初は特に衝突事故の多い3校から対策を始めましたが、今年度は7校で実施することになりました。
現在はその設置の準備をしているところです。
ネットを設置する場所は、学校から事故の多い教室などの聞き取りをして、そのうちネットを張っても問題のない場所を選定します。そして、どこにどれくらいの大きさのネットを張ればよいか、計測をしたり、必要な物品の準備をしたりします。
先日、ある小学校の教室の窓の確認をしに行ったところ、窓ガラスに大きな蜘蛛が網を張っていました。
ナガマルコガネグモという蜘蛛のようです。
網は網でも蜘蛛の網では鳥の衝突は防げませんね。
窓ガラスに山の緑が映っているのが見えますか?
このように、窓ガラスに木が映ったり、向こう側へ通りぬけられるように見えてしまったりすると、鳥たちには窓ガラスがあることが分からず、衝突しやすくなります。
事故の件数が多くなるこれからの時期に向けて、鳥たちのために早く防鳥ネットを設置してあげたいと思います。
(山城)