ちょっと時期が遅いですが、まだ山ではこの花の香りが漂っているので、コミノクロツグをご紹介します。
4月くらいから夏にかけての西表島は、甘い花の香りに包まれています。
運転している車の中にも匂いは届きます。
匂いの正体は、島の言葉では「マーニー」または「マーニ」と呼ばれる植物。
コミノクロツグです。
周りを見回しても、なかなか見つけにくい時もありますが、結構遠い茂みの奥にひっそりと隠れていたりします。
花と実はこんな形をしています。
お土産物屋さんでも売られている「指ハブ」は、昔から子どもたちがこの葉を使って作っていたものです。
他にも、葉の芯を使って川エビを釣ったり、幹の繊維を利用したり、島の人々は、コミノクロツグをいろいろ工夫して利用してきました。
島の生活になじみの深い植物です。
(この情報は、皆さんから寄せられた生きもの目撃情報をもとに作成しています。西表島で面白い生きものを見かけたらぜひ情報をお寄せ下さい。)