2011年06月07日 カテゴリー:島の生きものNEWS 6月の注目生きもの【コミノクロツグ】 ちょっと時期が遅いですが、まだ山ではこの花の香りが漂っているので、コミノクロツグをご紹介します。4月くらいから夏にかけての西表島は、甘い花の香りに包まれています。運転している車の中にも匂いは届きます。匂いの正体は、島の言葉では「マーニー」または「マーニ」と呼ばれる植物。コミノクロツグです。周りを見回しても、なかなか見つけにくい時もありますが、結構遠い茂みの奥にひっそりと隠れていたりします。花と実はこんな形をしています。お土産物屋さんでも売られている「指ハブ」は、昔から子どもたちがこの葉を使って作っていたものです。他にも、葉の芯を使って川エビを釣ったり、幹の繊維を利用したり、島の人々は、コミノクロツグをいろいろ工夫して利用してきました。島の生活になじみの深い植物です。(この情報は、皆さんから寄せられた生きもの目撃情報をもとに作成しています。西表島で面白い生きものを見かけたらぜひ情報をお寄せ下さい。)