2011年05月18日 カテゴリー:島の生きものNEWS 5月の注目生きもの【白くない白鷺(アマサギ夏羽)/オウチュウ】 「シラサギ」は白い色をしたサギの総称で、「シラサギ」という種名はありません。一口に白サギと言っても色々いて、西表島で見られるものでは、コサギ、チュウサギ、ダイサギ等があります。クロサギにも白い個体がいます。アマサギは西表では1年中見られる身近な鳥です(日本の他の地域では夏に見られる渡り鳥です)。冬羽は、全身真っ白ですが、夏羽では、頭から首にかけてと背中が橙黄色(亜麻色)になります。あまりにも普通に見られるので、見慣れてしまってあまり情報が寄せられることはありませんが、あえて今までの目撃情報を見てみると、4月、5月くらいから夏羽を見る確率が増えています。 牛の周りにいるアマサギたち。牛が歩くときに驚いて飛び出す虫たちを食べます。英名がCattle Egret(牛のサギ)なのもうなずけます。さて、身近な鳥の変化を見るのも楽しいものですが、5月には、珍しい鳥も見られることがあります。今回はオウチュウをご紹介します。オウチュウは、数少ない旅鳥として、鳥図鑑に紹介されています。西表島ではハイイロオウチュウを含め、ほぼ毎年目撃記録があります。ヒヨドリくらいのサイズで、地味な色をしていますが、尾の先が割れてハート形になっているのが特徴で、ひらひら飛びます。今までの記録では、4月から5月の目撃が多いので、電線に止まっている鳥を見過ごさず、しっぽがハート型かどうか、よく観察してみてください。(この情報は、皆さんから寄せられた生きもの目撃情報をもとに作成しています。西表島で面白い生きものを見かけたらぜひ情報をお寄せ下さい。)