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白い花びらの正体

国的に寒波が襲い、ニュースでは真っ白な雪景色が映し出されていますね。
西表島でも、ストーブが欲しい・・・と思うくらいの寒さはやってきました。
そんな西表島の冬の花をご紹介したいと思います。
西表の山道を歩いていると、足下や葉っぱを大きく広げた植物の上に、白い花びらがぽつぽつと落ちていることがあります。

その植物の名前は、タイワンオガタマ。
この花びらが不思議で、花びらの落ちている場所で上を見上げても、見えるのは枝ばかり。

なかなか咲いている花を見つけられません。それもそのはず、樹高が15mにも達する高木なのだそうです。

散った花びらを見る頃には枝には花がほとんど残っていない、ということもありますが。
いつか花を見てみたいと思いながら時は過ぎ、つい最近、ようやくそのタイワンオガタマの花を見ることができました。
それも、山の中を歩いていてではなく、センターの2階にある和室からです。
こちらが、その時の写真。

和室の窓を開けて、空気を入れ換えているときに、センター裏のリュウキュウマツの林の向こうの谷間に、紅葉したハゼノキが見えました。
ここ最近の寒さで紅葉したのだな、と思っていると、そのハゼノキの手前に、白い花が咲いている木が見えました。

 

肉眼では分かりませんでしたが、望遠鏡と図鑑(※)を片手に確認したところ、タイワンオガタマだと判明!

ようやく見ることができたタイワンオガタマの花は、透明感のある白がとてもきれいな花で、私のお気に入りの花のひとつになりました。
この体験で、自然観察は山の中を歩くだけでなく、ほんの身近なところでもできるのだなと、改めて感じました。

まさか、部屋の中からこんな花が見えるとは思いもしませんでしたし、季節を変えるとまた違う風景が見えてくるはずです。

年度末は何かと忙しくなる時期ですが、こんなお手軽自然観察ならずっと続けていきたいなと思います。
※林野庁九州森林管理局 西表森林環境保全ふれあいセンター「西表島の植物誌」
(山城)

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