近くのホテルの方が発見し、保護センターに連絡をくださいました。
波打ち際で横たわって死んでいましたが、頭から尾びれまで完全な形で残っており、腐敗臭もほとんどしなかったことから、新しいものと思われます。国立科学博物館に写真を送ったところ、オガワコマッコウのメスだということでした。
過去にも何度か同じ場所で、オガワコマッコウが漂着しています。
オガワコマッコウの最大体長は2.7mで、似ているものにコマッコウという種がありますが、こちらは最大体長が3.7mになるそうです。
今回漂着したものは、約2.4mでした。
歯を見てみると、下顎には左右それぞれ11本ずつの歯がありましたが、上顎には1本も見えませんでした。
調べて見ると、これは、歯が抜けたわけではなく、もともと無いようです(数本ある場合もあるようで、図鑑を見ると、上顎が0~3本、下顎が7~12本となっていました)。
主食はイカ。鋭い歯をしていますね。
警戒心が強く生きて見られることはまれで、水族館でも飼育例が少ないそうです。
そんな珍しい種を見る貴重な機会となりました。
(浅利)