2010年09月29日 カテゴリー:島の生きものNEWS 台風の猛威 9月18日、八重山地方は台風11号の猛威にさらされました。 西表島でも18日のお昼頃から暴風域に入り、翌朝まで暴風の中でした。沖縄では台風の速度はゆっくりで、暴風域から抜けるまでに長くかかるのが普通です。今回はまだ短い方でした。写真は19日の朝の状態です。車が転倒したり、高潮で流されたり、家の壁が飛んだり、農作物にも大きな被害が出ました。懸命の復旧作業にもかかわらず、停電もなかなか直りません。電気も電話も通じないので、離島の被害状況はなかなかニュースになりません。でも、ニュースになっていても、テレビがつかないので見られないのでした。。。以下の写真は台風から11日後。今回の台風は毎回やられる南側の海岸林だけでなく、北風と東風の「かえし」が強かったために、島の東や北の森もひどく痛めつけられました。 山の木々が枯れている様子、土砂崩れの様子が写真からわかるでしょうか。 温暖化のせいなのか、西表島を直撃する台風は増えているように感じます。台風は毎年つきものですが、かすっていくのも多く、毎年必ず直撃するなんてことは以前はなかったのです。だからたまの直撃で台風に痛めつけられても、森が回復する余裕は十分にありました。ところが、一昨年までの数年間は毎年2個ずつ台風が直撃していました。去年やっと、直撃が1個で済んで、今年は「休み」になってくれればいいのにね~と思っていたのに。。。 でも、森の木々は新芽を出して少しずつ回復しだしています。台風が1個で済めば、1週間ほどで新芽が出ます。2個来ると、ちょうど新芽が出たところを痛めつけられるので立ち枯れる木が多くなります。せめて今年は1個で済みますように。。。(岡村)