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2羽のアカショウビン

毎年、この時期になるとケガをして西表野生生物保護センターに運ばれてくる鳥たちが多くなります。
一番多い原因は交通事故、次に多いのは窓ガラス衝突事故(*)です。
今日は、最近センターに運ばれてきた2羽のアカショウビンについてお話します。
1羽目は、交通事故に遭ったと思われるアカショウビン。

道路脇で弱っているところを保護されて、動物病院で治療を受けました。
3日後リハビリの為にセンターへ来ましたが、容態が急変して病院へ戻り、翌日死んでしまいました。
センターに来てすぐ、キビナゴを置いておくと、10分もしないうちにくわえて食べる様子を見せていたのですが・・・元気に山へ帰すことができなかったのは本当に残念でした。
2羽目は、窓ガラスに衝突したアカショウビン。

保護されてすぐ、どこかケガがないかを調べます。
翼には骨折などはありませんでしたが、高さ20センチほどしか飛べず、烏口骨の骨折と思われました。
この個体はエサもよく食べ、だんだん飛べるようになってきたので、今は野外のフライングケージにてリハビリ中です。

広い空を飛べるのももうすぐ。
今回紹介した2羽のうち1羽は死亡、1羽は回復中ですが、交通事故や窓ガラス衝突事故で生きて運ばれてくることはごく稀です。

ほとんどの個体はすぐに死んでしまうか、脳震とうやケガで動けない間にカラスに狙われたりして死んでしまいます。
センターではこうした悲しい事故が起きないように対策を行っています。
衝突事故対策についてはまたいつか。
*窓ガラス衝突事故とは・・・
窓ガラスに木や空などの景色が反射していたり、建物の反対側もガラスになっていて見通しが良いと、そこに窓があることが分からずに鳥がぶつかってしまうことがあります。
(山城)

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