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野生復帰を目指して 【アオバズク】

深夜の道路に小さな影。
車を降りて様子を見に行ったところアオバズクが両目をつぶって、動けずにいました。
 
保護をして一晩様子を見たものの状態は良くならないので、翌朝に保護センターに収容しました。
一見何も問題が無いようにも見えましたが、目が見えないようでした。
人が目の前にいても、顔の前で物を動かしても反応を示しません。
左眼がわずかに光に反応するだけでした。
NPOどうぶつたちの病院沖縄の獣医さんに診察をしてもらい、数日間投薬を続けました。
その結果、嬉しいことに視力が徐々に回復していきました。
始めのうちは壁にぶつかったり、枝に上手くとまれなかったりしていたのですが、日が経つにつれて上手になってきました。
世話のために近づくと飛び回って逃げるようになりました。
時に嘴で噛まれたり、鋭い爪つかまれたりしたことも何のその。
(グローブをしていたので指に傷痕が残りましたが・・・痛)
元気になってくれたことが何より嬉しいことです。
獣医さんの最終診察を受けて、問題がなければ数日以内に野生に帰れそうです。
痛い注射や強制給餌をよくがんばったね!!
今回のアオバズクを含めて、野生鳥獣の傷病個体の世話に必要なエサや消耗品を西表野生生物保護基金を活用させていただいています。
この他にもヤマネコの交通事故防止や野鳥のガラス衝突防止のための取り組みにも活かされています。
皆さんの温かいご支援ありがとうございます。 
(田口)

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