2013年08月16日 カテゴリー:島の生きものNEWS 保護されたのは、黒いヒヨコ!? 【シロハラクイナ】 15日の午後、住吉にお住いの方からシロハラクイナのひなが側溝に落ちてしまったようだ、と連絡をもらいました。スコップや網を用意して現場に向かったところ、すでに地元の方たちが重い側溝の蓋を開けて、ひなを助け出してくれていました。鳥を保護した場合は、体温低下を防ぐためにまずは保温が大切です。ひな達は雨で濡れていたので、ドライヤーで乾かすことにしました。皆さん、とても手際がよいのでお話を聞いたところ、去年もひなを保護したことがあるとのことでした。なんとも頼もしい。 ドライヤーの風を浴びて、ふんばっているひな羽が乾いてふわふわになると、まるで黒いヒヨコ。片手に乗ってしまう大きさで、まだ生後数日くらいのようです。 保護されたひなは全部で5羽。試しにお湯でふやかしたドッグフードを与えたところ、食べてくれました。食欲があるのなら一安心です。ひとまず落ち着いた5羽のひな達残念なことに探しに来た親と思われる個体が近くで轢死してしまったため、すぐには親に返せそうにありません。住民の方にお世話をお願いし、残った片親が探しに来るようであれば、ひなたちを親に返してもらうことになりました。地元の人たちの優しさによって助け出され、命を救われたひな達。どうか親の元に帰れますように。(田口)