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クワズイモの恵みと戦略

今回は、この大きな葉をもつ植物、クワズイモについてのお話です。
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沖縄では道路脇などで普通に見られるクワズイモ、本州では観賞用にもなっているようです。

鉢植えで栽培する場合には花を咲かせたり、実を付けたりするのは難しいようですが、西表ではこの時期、実を付けているクワズイモをよく見かけます。
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このような濃いオレンジ~赤い実がなります。
クワズイモはサトイモ科の植物ですが、その名の通り、食べられません。

シュウ酸カルシウムという成分が皮膚の粘膜に刺激を与えるので、葉などを切ったときに出る汁にも注意が必要です。
そんなクワズイモですが、どうやら実は鳥たちにとっては良いエサになるようです。
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センターに生えているクワズイモの実を、カラス(オサハシブトガラス)が食べに来ていました。

器用にくちばしの先でつまんで食べています。カラスの吐き出したペリット(消化できなかったもの)に入っていることもよくあります。
カラスだけでなく、キンバトやズアカアオバトなどの果実や種子を食べるハトもクワズイモの実が大好物です。
民家の窓ガラスに衝突して死んでしまったキンバトの、ぶつかった衝撃で破裂したそ嚢(食べ物を一時的にためておくところ)から、クワズイモの実がたくさん見つかったこともありました。
このように、葉や根などは動物たちに食べられないようにしていても、実は鳥たちに食べさせて、ペリットや糞としていろいろな場所へ運んでもらう、というクワズイモの種子散布の戦略、すごいなぁと感心するばかりです。
(山城)