2020年12月21日 カテゴリー:お知らせトピックス かえるの観察会が開催されました 11月27~29日の3日間をかけて、西表島でカエルの観察会が開催されました。それぞれ舟浮、西部(浦内)、東部(古見)で実施され、観察だけでなく、写真の上手な撮り方もレクチャーしていただきました。観察会ではカエルだけでなく、ベンケイカニやアシダカグモ、サキシママダラやハブ(!)も見られ、撮影だけでなく、動物たちとの適度な距離感についても学べたようです。 さて、今回開催されたカエルの観察会の一番の目的は「島の人たちに『西表島のカエルを学ぶ。怪しいカエルがいると思ったら通報する』を知ってもらう」ということでした。 八重山は日本でも稀な、多種多様なカエルの宝庫です。その一方で常に、島外から来る「外来カエル」上陸の危機にさらされています。特にオオヒキガエル、シロアゴガエルは特定外来生物に指定され、非常に強い繁殖力を持っており、カエルに留まらず在来の生き物を脅かしてしまう可能性があります。今回は「このカエル、もしかして西表島のカエルじゃないかも」と思ってもらうため、まず西表島のカエルを知ってもらうことも目的でした。 また、怪しいカエルを見た時はどうすれば良いかということをお伝えするため、参加者には、撮った写真を保護センターに送ってもらうお試しをしてもらいました。特に、写真を付けて通報していただけることは、個体鑑別の際にとても役立ちます。実際に今年6月に発見されたオオヒキガエルは、通報者が写真を付けてくださったことで、迅速に捕獲することができました。 今回は外来カエルでなく、渾身の1枚というテーマで送っていただきました。実際に参加者から送られてきたのが、こちらの写真です。 アイフィンガーガエルです。子育てをするカエルとして有名ですね。とても素敵な1枚です。 カエルに限らず、もし西表島で生き物たちを見ていて「何か変だな?」と思った際には、当センターへお知らせください。 (かんの)