ツルヒヨドリは、アメリカ大陸が原産の植物です。垂直方向には蔓で、水平方向には枝分かれし地面を這うように広がるほふく茎で繁茂するうえで驚異的な繁殖力をもつので、最終的には覆い尽くされるという恐ろしく厄介な外来生物で、特定外来生物に指定されています。西表島にも侵入が確認されていて、現在は大規模な広がりを見せる前に、環境省とパークボランティアの方々で、定期的に駆除を行なっています。
今回は、このツルヒヨドリの駆除に参加させていただきました。ツルヒヨドリのほふく茎は節々から根が出るので、これを確実に抜き取ることが肝要ですが、茂みの他の植物の間を縫うようにして広がっていて、その抜き取りがとても大変な作業でした。
侵略的な外来生物の駆除は、人手と手間がかかる作業であることを知識だけでなく実務で実感し、自分にもボランティア等で大きく貢献できるということ、意図の有無に関わらず持ち込まないことの重要性を強く感じることができました。