昨日の7月6日21時30分前に中野の県道でイリオモテヤマネコの交通死亡事故が確認されました。
死亡したのは今年生まれのオスの幼獣でした。これで2016年は6件の事故が発生したことになります。
まだ半年程しか経過していないにも関わらず、過去最悪の事故件数だった2013年と同数の事故が起きています。
交通事故の総数は今回で75件となりました。このうち、72頭は死亡が確認されています。
残りの3頭のうちの1頭は命を取り留めたものの麻痺が残ってしまい、野生に帰ることはできませんでした。
1頭は血を出して倒れているところを発見され、保護しようとしましたが逃げてしまいました。
その後の生死は不明です。
最後の1頭は軽傷だったため野生復帰をさせることができました。
しかし1年が経たないうちに再び事故に遭い今度は命を落としてしまいました。
この時、お腹には赤ちゃんががいました。
推定個体数が100頭といわれているなか、半年で6頭の命が失われている現状に強い危機感を覚えます。
6月22日には環境省と竹富町でイリオモテヤマネコ交通事故多発警報を発令したばかりでした。
そうしたなかで起きてしまった今回の事故は残念で、悔しくて言葉になりません。
これからの季節はヤマネコの子育てが本格化する時期です。
今後も交通事故の心配は尽きません。
再三お伝えしてきていますが、これ以上の事故を起こさないために
車の運転の際には法定速度を守り、島の生きものに配慮した安全運転をお願いいたします。