今年4件目のイリオモテヤマネコの交通事故が発生しました。
今回はオスの成獣が事故に遭いました。
またしても死亡事故の報告で、ブログを書いていても悲しくなってきます。
過去最多件数の交通事故が起きた2013年より早いペースで事故が発生しています。
度重なる事故の発生で、正直なところ今にも心が挫けそうになります。
2016年が交通事故最多の年にならないように、自分を鼓舞して交通事故対策に取り組いかなかればと思います。
これから夏本番となりますがヤマネコの子育てが本格化し、交通事故が心配な季節が続きます。
母ネコは子育てに懸命になるあまり、道路でカエルなどを捕まえようとすることがあります。
その時に道路近くで仔ネコを留守番させるのか、時には仔ネコが道路に出てきてしまいます。
母ネコはエサ取りに夢中で注意が散漫になっています。
仔ネコは経験が不足していて、車や人の怖さを知りません。
自分から車に近寄ってきてしまうことさえあります。
そのため今後も事故が起こりやすい季節が続きます。
今後の交通事故対策として、西表野生生物保護センターでは相良付近にヤマネコの簡易フェンスを設置するほか、安全運転宣言マグネットの改訂等を予定しています。
ホームページやブログ、島内の掲示板などでも普及啓発活動を行っていきます。
これ以上の事故を起こさないために、どうぞ皆さんのご協力をお願いいたします。
(田口)