年末に体調を崩して室内で療養中のよん(W-48)ですが、今月、お誕生日を迎えます。
よんは、1996年8月6日に西表島北部のナダラ橋近くで交通事故にあったイリオモテヤマネコです。事故の後遺症のために野外復帰ができなかったので、以来ずっと保護センターで飼育されてきました。事故当時は、親離れしたばかりで、5カ月齢の子供でした。3月上旬生まれと推定されていますので、今月で15歳になります。イリオモテヤマネコ長寿記録をまだまだ更新中です。
これには獣医の先生方も驚かれていました。イエネコならこんな状況では食べない・・・と。野生動物の生きる力は本当にすごいものです。子供の時に保護されてセンターで育ってきたよんは、人生のほとんどを人からもらう餌に頼って暮らしてきました。それでも、よんの見せる野生の力は、イエネコとは違う種の生きものであることを実感させてくれます。