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とうとう死亡事故最多タイです…

9月9日、またしてもヤマネコの交通事故が発生してしまいました。

死亡事故は2001年の5件に並ぶ最多タイです。
事故目撃を含むと交通事故自体は6件になり、過去最悪です。。。
沖縄では昨日ニュースで流れたのでご覧になった方もいるでしょうか。
死んでしまったのは、まだ親と一緒にいる時期の、離乳したばかりの小さな子ネコです(西表島温泉の子ネコよりずっと小さいです)。
親が狩りに出かけている間、留守番していたのでしょう。
そして、留守中に道路に出て遊ぶことを覚えてしまった。。。
帰ってきたお母さんは子ネコを探したでしょうね。。。
この子ネコは実は、事故の前々日(7日)から頻繁にこの同じ路上で目撃されていました。
通報してくれた方は口々に、「車が近づいても逃げない」「道路で遊んでいる」「追い払ってもまたすぐに薮から出てくる」と、事故を心配していました。

この写真は、7日に目撃された方が提供してくれたものです。
路上でつぶれたカニを食べていたそうです。
このくらいの子ネコをもつ母ネコは、狩りの間子ネコを安全な場所に待たせておくはずです。
子ネコは母ネコが帰ってくるまで、大きく移動はせず、それでもじっとしてはいられないので付近でちょろちょろ遊びながら母親の帰りを待ちます。
それが、たまたま道路のそばだったのでしょう。そして道路に出ることを覚えてしまった。。。
私たちも、翌朝(8日)、前夜の目撃情報が続々と寄せられるなか、これは危険と判断、すぐに現場を挟む形で移動式看板を設置。
そして、その晩、私自身も子ネコを目撃し、しばらく現場で子ネコが路上に出てこないようにパトロールしました。ところが私が現場を離れた後も、子ネコはまた路上に出ていたことが、その翌日の9日によせられた目撃情報よりわかりました。
9日、私たちはまず母ネコを捜しました。万一この子ネコが母親を亡くしておなかをすかせて路上に出てきているとしたら?それが一番心配でした。母ネコには大学が発信機をつけています。発信音確認!少し遠くにいます。動いている!生きている!
ほっとしました。
次に私たちは現場付近に敷地を持つ業者さんにお願いし、注意喚起ののぼりを立てさせてもらいました。
作業が済む頃には日が暮れていました。
そろそろ子ネコが出てくる時間です。
道路をゆっくり車で徐行しながらパトロールすることにしました。
私たちがゆっくり走ることで、後続車がこの区間だけでも徐行してくれること、ゆっくり何度も往復することで子ネコが路上に出てこないようにするためです。
最初は今まで作業していたカーブ付近とは反対側の方へ向かいました。そしてUターンして問題のカーブにさしかかると。。。
なんと対向車線に横たわる子ネコを発見したのです。。。
その時のショックは忘れられません。。
考えてもしょうがないのでしょうが、どうしてこちら側からパトロールしなかったかと後悔が押し寄せます。。
回収してみると小さな小さな子ネコでした。。。
嘆いてばかりもいられません。
ここにはまだこの子ネコのきょうだいがいるかもしれません!

上の写真を反対方向からみたところです。
子ネコはカーブの内側の路側白線の上をよく歩いていたそうです。
草が茂っていては車線に出てこざるを得ません。
ここを歩かれては車と接触してしまいます。
もしもきょうだいがいるなら一刻も早く対策をうちたくて、さっきカーブの内側だけでもと草刈りをしてきました。
どうか、みなさん、現場付近ではスピードを落としてください!
のぼりはまだしばらく立てておきます。のぼりと移動式看板が目印、ユツン橋の東カーブです。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m
(岡村)

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