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移動式看板もお手入れが必要

イリオモテヤマネコの目撃が多く、事故が発生しそうな場所には、車を運転する人に注意してもらえるように、移動式の看板を設置しています。

島内に12基しかないので、ヤマネコがより多く目撃されるところにあっちへこっちへと移動しています。ただ、ヤマネコの目撃が同じ場所で長いこと続く場合にはそのまましばらく設置しておくこともあります。
移動をしないからといって、放っておくわけではなく、ときどきお手入れをしに行きます。
先週、島内をぐるりとまわって作業をしてきましたので、そのお話をしたいと思います。
持って行ったものはこちら。
=看板のお手入れ5つ道具=
 1.鎌(かま)
 2.雑巾
 3.ソララ(ソーラー式工事灯)
 4.ペンチ
 5.水
この時期、看板をしばらく置いておくとあっという間に草が茂り、木の葉が覆い、看板が隠れてしまうので、草刈りのための鎌が必要です。
そして、雨風や土埃で版面が汚れると、せっかく車のライトが当たると反射するようになっている反射シートの効果がなくなってしまうので、きれいに拭き取るための雑巾を持って行きます。すぐに汚れてしまいますが、少しの間だけでもドライバーさんに見えるようになればいいなと思ってピカピカに拭きます。
ソララというのは、看板の上に付いているライトのこと。昼間は太陽光で充電して、暗くなるとピカピカ光ります。このライトは、くもりや雨の日が続いたり、木の陰になって日光が十分に当たっていないと、電力不足で光が弱くなったり、光っている時間が短くなったりします。そのため、ときどきチェックをして、交換しています。
その交換のときに使うのがペンチ。野外で雨にさらされて、ソララを固定している金具がサビサビになってしまうのですが、これがまた硬くて素手ではびくともしないのです。以前にペンチを忘れて作業に行ったことがありましたが、せっかく持って行ったソララをひとつも替えられず、悔しい思いをしたのでした。
最後の「水」というのは、看板のお手入れに使うのではなく、飲み水です。直射日光を浴びての野外作業はとても大変。汗は滝のように流れます。熱中症にならないように、飲み物は必需品です。
このように、道具をしっかり用意したら、後はとにかく草を刈り、看板を拭き、ソララを取り替え・・・の作業を黙々とやります。

どうでしょう?見やすくなりましたよね。
本当はもっと草が生い茂っているところもあったのですが、作業に夢中になるあまり、写真を撮りそびれました。
この時期の看板のお手入れはとても大変ですが、11月にはボランティアを募集しての看板清掃イベントを予定しています。このときは、移動看板だけでなく、ヤマネコ飛び出し注意の道路標識も含めて一気にお手入れします。今よりはずっと涼しくて作業もしやすい時期ですので、興味のある方はぜひご参加ください。また近い時期になったら詳しい情報をお知らせします。
(山城)

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