2022年07月06日 カテゴリー:トピックス外来種 嘉佐崎(かさざき)にいってきました みなさん、こんにちは徐々に夏日が増えてきましたね。先日、西表野生生物保護センターから目と鼻の先にある嘉佐崎の海岸を周ってきました。この付近では度々野生化したヤギ(ノヤギ)が確認されており、ノヤギによる被害状況などを確認するため現場に訪れたのですが…。早速、5頭ほどのノヤギの群れと遭遇しました。群れは私たちに気がつくと森へ逃げていってしまいました。 ▲前脚で枝をたぐり寄せて少し高い位置の葉を食べています。 ▲ノヤギの影響で下部に葉がない樹木 上記の場所以外でも多くの糞や樹木に絡まった毛などが確認できました。実は、西表島ではこういった海岸林だけでなく島内で一番高い古見岳の山頂付近でもノヤギが目撃されています。このまま放置しておくと、ノヤギにより植物は食べつくされ、土壌が踏みつけられてしまい、さらに、植生や生態系が大きく変化し、場合によっては地面が裸地化し土壌流出に繋がることがあります。実際に、小笠原諸島、奄美大島、魚釣島などでこのような被害が確認されており、西表島の自然環境にも大きな悪影響を与える恐れがあります。 ▲小笠原諸島媒島 ノヤギによる被害地 西表島の大切な自然環境を守るためにも、ヤギが野外に逃げ出さないように大切に飼うことが重要です。環境省をはじめとした関係行政機関では、ノヤギ対策を進めておりますので、西表島でノヤギを目撃したときには、西表自然保護官事務所 tel:0980-84-7130 または、https://iwcc.jp/inquiry/report_animal/まで情報提供をお願いします。 (アクティブレンジャー 瀧澤)