ヤマネコは口や鼻から出血し、道路には血痕が残っていました。
センター搬入後に行った検死作業では頭部の骨折が確認されました。
事故現場は見通しの良い直線道路でした。
ヤマネコが飛び出してきたことも考えられますが、スピードを出していなければ車がよけることができたのではと思います。
万が一ぶつかってしまっても、スピードが遅ければケガが軽くてすむ可能性が高くなります。
そして、すぐに保護センターに連絡をいただければ命は落とさずにすむかもしれません。
ぜひ迅速な連絡をお願いいたします。
これからの秋から冬にかけては、今年生まれのヤマネコ達が本格的に親から離れて独り立ちを迎える時期です。
まだ経験が浅いためヒトや車の怖さを知らず、警戒心が低いため車に近づいてくることがあります。
エサ取りがうまくできずに、道路にカエルやカニを探しに来る個体も出てきます。
今回、事故に遭ったのも今年生まれのオスのヤマネコでした。
道路で急にヤマネコを発見しても、慌てずに対応できるように安全運転をお願いいたします。
(田口)