2013年06月02日 カテゴリー:イリオモテヤマネコNEWS 舟浮で保護されたイリオモテヤマネコについて (回復~リリース) 前回からの続きです。センターに収容されたヤマネコは順調に回復し、5月17日に保護場所である舟浮集落の裏山で再び野生に帰すことが決定しました。最後の治療では、ヤマネコの各部位の長さを計測したり、身体の模様を写真に記録したりしました。頭の幅を計測中(計測のときは鎮静しています) また、野生復帰後の行動を把握するため、電波発信器付きの首輪を装着しました。発信器からの電波を受信して、ヤマネコの位置を把握するためです。発信器付きの首輪を装着さらに、首輪には蛍光オレンジ色のテープが貼り付けられており、見た目にも「あっ、舟浮で保護されたヤマネコやっ!」とわかるようになっています。目撃された場合は、センターまでお知らせ下さいね。野生に帰す前に舟浮小学校に立ち寄りました。元気になった姿を見てもらうことでヤマネコに関心を持ってもらい、保全に対する理解を深めてもらうためです。 保護された時も、返すときも、舟浮の人たちに見守られたヤマネコでした。地元の方が「すっかり元気になって、(保護された時と)別のヤマネコみたい。ありがとう!!」と、おっしゃっていたのが印象的でした。“舟浮集落で一緒に暮らす隣人”といった感じでしょうか。これからも、舟浮でともに暮らすヤマネコを温かく見守っていて下さい。(ひな)