2012年11月06日 カテゴリー:イリオモテヤマネコNEWS イリオモテヤマネコ(子ネコ)の交通事故発生 10月25日18時55分頃、古見の相良橋近くの浄水場前の県道上で、ヤマネコの子ネコが交通事故に遭いました。 ちょうどその場所で、「昨日子ネコを見た」という目撃情報があったところだったので、事故直前に私たちは移動式看板を設置していました。 設置の際、たまたま現場には、「今も子ネコがいた!」と言って、また出てくるのを見ようと待っている人たちがいました。 そこで、そんなに頻繁に出没するならばもっと目立つようにしようと、予定していたよりも多く、合計3基の看板を連続して設置しました。看板を設置しおわり、センターに戻った数分後、「子ネコが道路で死んでいる」との通報があり、現場に戻ると、浄水場前で子ネコが倒れていました。 発見者の方が子ネコを路肩に避けておいてくださいましたが、道路上には生々しく血痕が残っていました。 私たちが看板設置後に現場を離れて15分ほどの間に起きた事故でした。抱き上げると、まだ温かく、生きているような感触がありました。子ネコの亡骸をセンターに持ち帰り、調べてみると、頭がい骨のあちこちが割れており、即死したものと思われました。この現場では、これまでも何度かヤマネコの交通事故が起きています。警戒心の薄い子ネコは、事故に遭う確率が高いです。移動式看板は、特に最新の目撃情報に基づいて 設置されているため、この付近では特に運転にご注意お願いいたします。11月1日からは、イリオモテヤマネコの冬の交通事故防止キャンペーンが始まったばかりです。この時期、幼獣が親離れを始める時期で、まだ警戒心が薄いため、事故に遭いやすくなっています。また、ヤマネコの繁殖期にもあたるため、オスが縄張り争いやメスの獲得のため、注意力散漫になり、事故に遭いやすくなります。この時期、一層の注意をして運転よろしくお願いします。 (浅利)