交通事故

ヤマネコ交通事故防止ネット

ご報告が遅れてしまいましたが、10月末~11月の頭にかけて、以前交通事故で仔ネコが死んでしまった事故現場に、もう1頭のきょうだい仔ネコの事故防止のためにネットを張りました。
もうそろそろ、あのきょうだい仔ネコは母親から離れて独り立ちする時期です。
またこの、危険なカーブに現れてはたいへんです。。。
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↑これはネット張りの作業のようす。
ネットの半分は、ホテルパイヌマヤリゾートさんが提供してくださいました。
また、ネット張りの作業には、パイヌマヤさんのガイドさんたちやNPOどうぶつたちの病院の先生がお手伝いくださいました!
(みなさんありがとうございましたm(_ _)m)
台風の影響で貨物船が入港せず、注文していたネットがなかなか届かないというトラブルもありましたが、
3日がかりでなんとか設置完了!
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実は、ネットの高さは1mもないので、ヤマネコなら簡単に飛び越えられる高さです。
しかし、夏にパイヌマヤホテルの敷地内に仔ネコが紛れ込んでウロウロしていたとき、ネットを越えられなくてネット沿いに移動していた、というのを聞いて、仔ネコなら事故防止に効果があるかもと考えました。
そこで同じネットを使っています。
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これは、海側のカーブの内側に設けた避難場所。
道路沿いにきっちりネットが張られていると、万一ネット内に侵入してしまったヤマネコは逃げ場がなくなってしまいます。
山側のネットは歩道の外側に設置してあるので車道からは離れていますが、海側には歩道がないのでネットは車道のすぐ脇です。
そこで車から逃げられるように、カーブの内側の、一番ヤマネコが出たがる(向かいにカエルのたくさんいる水たまりがあるので)危険な箇所は、ネットを少し奥に設置して逃げ場所を確保してあります。
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余談ですが、これは人間用の出入り口。開けたら閉めてくださいね~
このネット設置箇所にはアンダーパスが3基入っており、ヤマネコは道路に上がらなくてもアンダーパスを使えば反対側に渡れるようになっています。
アンダーパスの入口に誘導するような工夫もしてみました。
あと、小動物がネットに絡まらないようにたわんだところは束ねる、ネットをくぐらないようにペグをうつなど色々気をつけて。。。
ところがつい先日、ネット内にヤマネコ侵入の情報が入りました!
現場はここです!↓
kokodeurouro2.jpg
ネット内に侵入したのはきょうだいの母親ネコでした(発信機がついていたとのことでわかりました)。
どうも目撃者さんたちの接近にパニックを起こしたようで、ネット沿いをウロウロしていたそうです。
しばらく見ていたら、ネットの端から薮へ入ったとのことでした。
ネットは冷静になれば簡単に飛び越えられる高さです(おとなのヤマネコならもちろん、仔ネコでも)。
でもあわてたヤマネコは飛び越えられなかった。。
幸い、歩道側で危険な箇所ではありませんでした。
ちなみにこのネットの端はアンダーパスに隣接しています。
こんどは道路上ではなくアンダーパスを使ってね。。
このように、たとえばヤマネコが飛び越えられないような高いフェンスを作ったとしても、道路のすべてを覆わない限り、そこにはどうしても端ができてしまい、道路に侵入されてしまいます。
完全にヤマネコを道路からシャットアウトする方法は今のところ見つかっていません。
今回、せめて危険なカーブだけをネットで覆いましたが、ネットのない直線部分から路上へ上がられてカーブへ侵入されたら手も足も出ません。。
今回の侵入箇所はネットの端のすぐそばでしたが、ヤマネコはその気になれば道路上を何百mも歩いて移動します。
侵入したヤマネコのために、ネットの内側には歩道側のスペースや、車道側にもカーブの内側の避難場所などスペースを確保してありますが、侵入の防止自体が思った以上に難しいことを早くも痛感しました。。。
そこでみなさん、どうか、現場付近ではひきつづきゆっくり走行をお願いいたします。
ユツン橋の東側、のぼりの立っている付近です。
ネットの効果については南西環境研究所さんが好意で動画カメラを設置し、モニターしています。
みなさんの好意で設置したネットです。
今後の事故対策に少しでもヒントになればと願っています。
(岡村)