西表石垣国立公園とは

西表石垣国立公園

 西表島、石垣島とその間に挟まれたサンゴ礁の海と島々からなる日本最南端の国立公園です。亜熱帯性常緑広葉樹林や日本最大のマングローブ林、サンゴ礁など豊かな自然環境からなる亜熱帯地域特有の自然景観と、そこに暮らす絶滅危惧種や固有種を含む様々な動植物、そしてこの自然環境の中で日々育まれてきた伝統が息づく人文景観が特徴です。
 公園の総面積は122,150ha(陸域:40,653ha、海域:81,497ha)で、西表島のほぼすべてが国立公園に指定されています。

生態系


 イタジイやオキナワウラジロガシなどの常緑広葉樹林、アダンやオオハマボウなどの海岸林、オヒルギやヤエヤマヒルギなどのマングローブ、多種多様な造礁サンゴなど、山から海への多様な生態系が密接に関連し、連続性を持った豊かな自然環境が特徴です。

動物


 イリオモテヤマネコやカンムリワシ、セマルハコガメなどの様々な動物が生息しています。また、砂浜はウミガメ類の重要な産卵場所となっています。

植物


 ヤエヤマカンアオイやイリオモテガヤ、ヤエヤマヤシ、サキシマハブカズラなどの希少な植物が自生しています。また、河口部には日本最大のマングローブ林が広がります。

国立公園とは

 日本を代表する自然の景観地として、自然公園法という法律に基づいて国の指定を受け管理されています。国内には34か所(令和元年11月時点)の国立公園があり、その総面積は約219万ha、国土面積の約5.8%を占めます。国立公園設置の目的は自然環境の保全と適正な利用の促進であり、そのために様々な取り組みが行われています。 

ゾーニング


 国立公園では、その自然状況や使われ方により区域分けを行ってどのように保護していくか定めています。公園内は特別保護地区、第1種~第3種までの特別地域、海域公園、普通地域に区分されています。規制は特別保護地区が最も厳しく、普通地域になるに従って緩やかになります。また、自然と親しんでもらうための道路や歩道、園地などの施設をどこにつくるか定めていま
す。

 

特別保護地区

※特別地域での行為に加えて
・動植物の捕獲、採取等

・木竹の破損、植栽
・家畜の放牧
・物の集積又は貯蔵
・火入れ、たき火
・車馬等の乗入れ

特別地域

工作物の新築、改築、増築
・木竹の伐採
・指定された動植物の捕獲、採
 取等
・鉱物や土石の採取
・土地の形状変更
・河川、湖沼の水位・水量の増
 減
・広告物の設置等
・水面の埋立等
・屋根、壁面等の色彩変更

海域公園地区

・工作物の新築、改築、増築
・指定された動植物の捕獲、採
 取等
・鉱物や土石の採取等
・海面の埋立等
・海底の形状変更
・広告物の設置等
・物の係留
・汚水の排出等

※普通地域では、一定規模以上の行為について事前に「届け出」が必要になります。

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イリオモテヤマネコの事故対策

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