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『八重山のウミガメ展』開催中

西表野生生物保護センターでは、3月5日から4月7日まで(3/20-24日および休館日は除く)、ウミガメ展を開催しております。
西表島では、毎年たくさんのウミガメたちが、浜に打ちあげられて死亡した状態で発見されています。
今回の展示は、そんなウミガメたちを取り巻く現状を知ってもらうとともに、ウミガメを好きになって関心をもってもらいたい、という企画です。
入口ではウミガメのはく製と島民の皆さんが撮影したウミガメたちの写真がお出迎え。


【エントランス】
このはく製は、去年衰弱した状態で浜に打ちあげられていたところを住民の方が発見してくださり、その後センターで保護されましたが、死亡してしまった個体です。
海には帰れませんでしたが、解剖後サンプルは研究利用され、そして剥製となって、今度は普及啓発に役に立ってくれています。
・・・さて、ここで問題です。
このはく製は、何ウミガメでしょう?
答えは展示の中に・・・!
展示を見るうちに、ウミガメについて、いろんなことがわかるようになります。

【後ろのひれをうまく使って穴を掘る母ガメの動画】
今回は、他施設からもご協力いただきました。
西海区水産研究所亜熱帯研究センターからは、タイマイに関する研究成果の展示をお借りしています。
また、長年ウミガメを研究してきたNPO法人日本ウミガメ協議会付属黒島研究所からは、西表島のウミガメについての展示をお借りしました。
今回、西表島に漂着したウミガメの死亡個体の記録をまとめてくれました。

【西表島の漂着個体のデータパネル(黒島研究所)】
これらの漂着データは、島民や観光客の皆さんが西表野生生物保護センターに寄せて下さった目撃情報を受けて、保護センター職員が現場で漂着位置や、甲羅の大きさをはかることで得られたものです。
保護センターでは、こうして得られたデータを黒島研究所に送っています。
情報を寄せてくれた皆さん、黒島研究所、保護センターが連携することにより、記録を蓄積し、このような展示にまでつなげることができました。
ご協力いただいたすべての皆さんに、この場を借りてお礼を申し上げます。
もし、西表島で弱っているウミガメを見つけたら、当センター(85-5581)か黒島研究所(85-4341)までご連絡ください。
ぐったりした状態ですぐに海に戻すと、溺れて死んでしまうことがあるので、体を乾燥させないようにしながら、しばらく船上や陸地など、水の外で回復させてから海に戻します。
(ウミガメが溺れる、というと不思議な感じがしますが、ウミガメは肺呼吸をする爬虫類です。自分で首を持ち上げられないくらい弱っているときには、顔を水から上げることができないため、呼吸できません。)
この展示が、ウミガメを好きになり、ウミガメを守ることを考えるきっかけになってくれるとうれしいです。
ぜひ見に来てください。
(浅利)

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